タカオカミ神と貴船神社(4)

さて貴船神社は想像に違わず大変な神社であり、社殿は本宮・結社(中宮)・奥宮の3箇所に分かれて建っています。日本には大変な伝統・格式・由緒そして伝承・秘密・宝物を持つ神社が多数存在しますが、超重要な神社のほとんどが下宮中宮上宮の3社構造を持ちます。

貴船神社の本宮は高龗神を祭神とします。本殿・拝殿は2007年に改築されたばかりです。社務所等は本宮境内にあります。本宮には船形をした「石庭」が存在しています。俄然面白くなってきました。

結社(中宮)

結社(ゆいのやしろ)は、本宮と奥宮の中間、本宮から上流側300メートルの場所にある。その立地から中宮(なかみや)とも呼ばれています。

磐長姫命を祭神とし、縁結びの神として信仰されます。。磐長姫命が縁結びの神とされることになった理由として次のような伝承があります。天孫瓊瓊杵尊が磐長姫命の妹の木花開耶姫と結婚しようとしたとき、姉妹の父の大山祇命は、磐長姫命も共に奉りました。しかし、瓊瓊杵尊は木花開耶姫とだけ結婚したので、磐長姫命はそれを恥じ、「縁結びの神として良縁を授けん」と言って当地に鎮まったというのです。

6tの船形の巨石「天の磐船」があります。一般に自然石とされていますが、私は加工された物だと睨んでいます。

奥宮

奥宮は本宮の上流側700メートルの場所にあり、以前はここが本宮であった。闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神とするが、高龗神と同じ神であるとされている。

奥宮本殿の西側に、長さ:約10m、幅:約4m、高さ:約2m、外周:約24mの船の形をした石組みである船形石がある。 貴船神社創建伝説によると、約1,600年前(第18代反正天皇の御代)初代神武天皇の皇母・玉依姫命が大阪湾に御出現になり、水の源を求めて黄色い船に乗り、淀川・鴨川をさかのぼり、その源流である貴船川の上流・現在の奥宮の地に至り、水神を祀り「黄船の宮」と称された。その黄色い船は人目に触れぬよう石で包まれたという。古くから、船乗り達から「船玉神」として信仰され、現代でも船舶関係者等からの尊信がことさら篤い。古来、日本人は川上への憧れがあった。「澄む」という字は、「川を登る」と書くように、川上は清浄な場所であり、モノを生み出す神秘の処であった。それは「水を飲む時には源を思え」といわれるように、ものと心を大切にする、報恩反始の精神につながっていく。貴船神社創建に関わるこの伝説も、このような遡源(そげん)思想が根底にあり、万物の根源である水に対する信仰と相まって、貴船信仰として全国に広がっていったのであろう。

こうして本宮、中宮、奥宮とそれぞれの社に船が揃う。 

奥宮の「船形石」の伝説に見られるように、神様の乗り物として神聖視され、貴船神社と「船」との関わりは深いです。「貴船」を象徴するように、神が宿るすべての境内地に「貴い船」が配されているのが特徴です。

コメント