タカオカミ神と貴船神社(5)

さて、日本のあちこちにある舟を祀る神社がありますがこの舟はなんなのでしょうか。

①神武天皇の船団

神武天皇は鹿児島から大分瀬戸内海を通って紀伊半島に至り、ニギハヤヒの軍勢を責めました。これを神武東征と言いますが当然大船団を伴ったと思われます。

②物部氏の船団

古代のある直に物部氏が北九州から関西に移住したのはほぼ定説になっています。これこそが神武東征だと言う説もあります。

③ 天の磐舟

天の磐舟とは神武天皇以前に大和を支配していたニギハヤヒがそれにのって 河内、河上の哮峰(たけるがみね)に天降ったといわれる舟です。「日本書紀」にはつぎのように記されています。

「饒速日の命は、天の磐船に乗り、太虚(おおぞら)を翔けり行き、このくにを見て天下った。」

④御舟代

神道は世界でも珍しい偶像を持たない宗教です。有名所で言えばユダヤ教、キリスト教、イスラム教、神道は偶像を持ちません。

神社には拝殿と奥殿があり、奥殿にはスッキリ何もないというのが正式な在り方です。あたり前と言えばあたり前です。奥殿は神のお住まいでありますから、人間であっても、自分の家に自分そっくりの人形が置かれていて、本人をないがしろにして、その人形が大事にされていたら不愉快でしょう。偶像崇拝とはそういう事です。

そのかわり神道には神が顕現する場所である依り代があります。例えば奥殿の後ろに神の依り代としての巨岩がある事があります。その他にも鏡、剣、玉神宝が寄り代となることもあります。それらの神宝を入れる入れ物を御舟代と言います。御舟代とは読んで字のごとく、神宝を入れる舟の代わりという事で本物があると言う事です。日本最古の進歩は八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまはたま)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)です。

世界にこれと全く同じ発想の宗教があります。ユダヤ教です。ユダヤ教にはアロンの杖、十戒石板、マナの壺と言う3つの神宝である3種の神器があり、それの入れ物であり神が顕現する場所がアーク(契約の箱)です。アークは日本語で舟を意味します。

ニギハヤヒは物部氏の氏神ですから、実際の歴史と神話が噛み合ってます。これでめでたし、めでたしなのですがどうも引っかかるのは磐舟です。なんで舟ではなく磐舟なんでしょうか?

これは分かりませんが、悔しいので空想だけでもしてみようと思います。

空想その1

コンクリート船

コンクリート船は現代タンカーなどに用いられる技術で、鉄板で作られたた船体の内側をコンクリートで補強する技術です。実はこの技術木造船の内側をコンクリートで補強する技術としてかなり古い時代からもちいられていたようなのです。コンクリート船を磐舟と呼んだと言うのもなくはないかなーと。

空想その2

あちこちの神社や磐座、特に磐座を訪問するとどうにも理解に苦しむ巨石建造物があります。

鹿児島で言えば冠岳の天狗岩

鹿児島県薩摩川内市  柳山の十二単岩

大分県   米神山

長崎  野崎島  王位石

これらの建築物からして古代にクレーンがあったとしか思えません。私は実際あったんじゃないかと思います。杉と強い綱、滑車と歯車があれば人力クレーンは作れたのではないでしょうか?

あるいは、他のアプローチがあったのか?私の方針は科学的にありえない物は想定しないという物ですが、ここは遊びと言う事で想像の羽を広げてみると、古代には岩を浮かせるテクノロジーがあったのではないかとも思います。(あくまで空想遊びです。)そのテクノロジーで岩を浮かせて巨石建造物を作り、磐の舟で世界中を飛び回ったなんて事はありえないですよね。こりゃ、また失礼しました。次回はさらにタカオカミの正体に迫ります。

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