閑休茶話 スサノオとニギハヤヒという親子の最高神という概念を比較神話学で見ると特異なのか?(4)

ホピ神話    タイオワとソックナング

最初の世界はトクペラ「無限宇宙」と呼ばれた。
無限宇宙とであるが、ホビによれば、初めは創造主タイオワのみが存在した。
それ以外は、全て無限である。始まりもなく、終わりもなく、時も空間も、形も生命も無かった。
始まりと終わり、時、形、生命をタイオワの心の中にだけ存在して誰も推量できない無の世界だった。

次に、創造主は有限を生み出した。初めに、創造主はソツクナングを創造して現わし、次のように告げた。
「私は、無限宇宙の中に生命を造る計画を遂げるために、おまえを第一の人として力と形を造った。私は、おまえの叔父だ。おまえは、私の甥だ。さて、行って私の計画どおり互いに調和して動くように、宇宙を秩序正しく整えるがよい」

ソツクナングは命じられたとおりに行なった。無限宇宙から、固体として現われるものを集めてそれをかたどり、九つの宇宙に整えた。一つはタイオワのため、一つは自分のため、そして七つの宇宙は後に生まれる生命のためである。

最初の創造を終えてソツクナングはタイオワのもとに行き、「これはあなたの計画に沿っていますか?」と尋ねた。
「上出来じゃ」タイオワは答えた。

 

北欧神話 オーディーンとバルドル

北欧神話の神々は不死ではないため、最終戦争であるラグナロクまで老いることのないよう、イズンの黄金の林檎を食べなければならない。

  • ルーン石碑

世界樹ユグドラシル

世界は世界樹ユグドラシルにより繋がれており、アースガルズがその最上に位置する。その最下層に位置するニヴルヘイムで根を齧るのは、獰猛な蛇(または竜)のニーズヘッグである。

オーディンは、北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。魔術に長け、知識に対し非常に貪欲な神であり、自らの目や命を代償に差し出すこともあった。

ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲むことで知恵を身に付け、魔術を会得する。片目はその時の代償として失ったとされる。

また、オーディンはルーン文字の秘密を得るために、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニルに突き刺されたまま、9日9夜、自分を最高神オーディンに捧げたという(つまり自分自身に捧げた)。この時は縄が切れて助かった。

オーディンの息子バルドルは北欧神話の光の神である。『スノッリのエッダ』では、最も賢明で、美しく光り輝く美貌と白いまつ毛を持ち、雄弁で優しいとされ、やや優柔不断な面もあったが彼の裁きは不変であるといわれる。『エッダ』においては、ロキの奸計により異母弟ヘズにより殺されるが、ラグナロクで世界が滅びた後に現れる新世界に甦り、ヘズと共に暮らすとされている。罪なくして一度死んだ後に復活するという神話は、キリスト教の伝播に伴ってその影響を受けたものとも考えられている。

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